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AIで作るSNS投稿、店名を変えても通じる文になっていませんか?

お店のInstagramを担当していて、AIに投稿を頼むと、毎回「こだわり」「特別なひととき」が並ぶ。 そんな悩みは、言い回しを変える指示より、店頭で起きた具体的なことを渡すと直しやすくなります。

この記事を読む理由
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この記事では、小さなケーキ店の投稿を例に、ほかのお店にも通じる文章から抜け出す方法を紹介します。

「もっと親しみやすく」だけでは、違いが出にくい

営業の合間にInstagramを更新する。写真は撮れたけれど、文章を考える余裕がない。そこでChatGPTに「新作ケーキを紹介する投稿を作って」と頼む。

すると、こんな文章が出てくることがあります。

想定例:材料をほとんど渡していない下書き

「こだわりの素材で作った新作ケーキが登場。自分へのご褒美や、大切な方との特別なひとときに。ぜひお楽しみください。」

読みづらくはありません。ただ、店名と商品名を変えれば、別のお店でも使えます。「もっと親しみやすく」「絵文字を減らして」と頼んでも、表面の雰囲気が変わるだけで、伝える内容は似たままです。

私なら、ここで文章の上手さを追うのをいったん止めます。その店でしか拾えない材料が、入力に入っているかを先に確かめます。

同じ文になるのは、伝える材料も同じだから

「新作」「おいしい」「おすすめ」しか渡していなければ、投稿で説明できる範囲は限られます。AIは不足した部分を、広く使える紹介表現で補いがちです。

同じ文になる原因は、入力だけではありません。毎回同じ見本を渡すことや、構成を固定しすぎることも影響します。ただ、小さなお店が最初に見直すなら、材料の具体性が取り組みやすいところです。

たとえば「いちごタルトの紹介」でも、お客様が知りたいことは違います。「甘さはどのくらい?」「持ち歩ける?」「予約は必要?」。読む人の疑問を一つ選ぶと、書くべき内容が絞れます。

ここで持ち帰ってほしいのは一つです。AIに文章を頼む前に、今回の投稿で答える質問と、その答えになる事実を渡す。形容詞を増やすより、読み手が選ぶための情報を増やします。

ケーキの紹介を、お客様の質問への返事に変える

同じいちごタルトについて、次の材料を用意したとします。以下はすべて説明用の想定例です。実際の投稿には、自店で確認できた情報だけを使います。

  • 答える質問:甘いケーキが苦手でも食べやすい?
  • 確認済みの事実:クリームには砂糖を加えていない。いちごの下にカスタードを敷いている。
  • 店で使う言葉:甘さだけでなく、いちごの酸味も楽しんでもらいたい。
  • 案内する行動:取り置きを希望する方は電話で問い合わせる。

この材料なら、下書きの方向が変わります。

材料を渡した後の投稿例

「甘さ控えめのケーキを探している方へ。今回のいちごタルトは、砂糖を加えていないクリームと、いちごの下に敷いたカスタードを組み合わせています。いちごの酸味も楽しんでいただきたい一品です。取り置きをご希望の方は、お電話でお問い合わせください。」

これは「誰でも食べやすい」と保証する文ではありません。甘さの感じ方には個人差があります。作り方の事実を示し、お客様が好みに合うか考えられる文章にしています。

文章の長さや華やかさより、何を知ったうえで選べるかが変わった点に注目してください。

投稿前の材料集めは、四つの順番で

忙しい担当者が毎回、長い企画書を作る必要はありません。写真一枚に対して、次の順番で短いメモを作ります。

1.読者の疑問を選ぶ

今回の投稿で答える質問を一つに絞ります。「どんな味?」「どう予約する?」を一度に詰め込むと、商品紹介も予約案内も中途半端になります。実際に聞かれた質問を使うと、迷いにくくなります。

2.店頭の事実を拾う

選んだ質問に答える事実を二つ程度、書き出します。味の話なら材料や作り方、予約の話なら受付方法や締切です。「大人気」「最高品質」は、裏づけがなければ材料にしません。

3.店の言葉を添える

接客で普段使っている説明を、一文だけ添えます。「酸味も楽しんでほしい」のような、店が大切にしている言葉です。「温かい雰囲気で」という抽象的な指定より、実際の言葉のほうが方向を伝えやすくなります。

4.下書きを照合する

出力を材料メモと見比べます。渡していない販売実績、限定数、予約条件が増えていたら削除します。AIが自然に書いた一文でも、お店が案内した事実として読まれるからです。

お客様の質問を使う場合、名前やDMの全文を渡す必要はありません。「甘さについての質問」のように要点だけにします。スタッフが共有できる、個人を特定しないメモで十分です。

そのまま使える、投稿の依頼文

次のテンプレートは、空欄を埋めて使えます。まずは一つの商品、一つの質問で試してください。投稿案を大量に作る前に、材料が文章にどう反映されるかを確認します。


SNS投稿の下書き依頼テンプレート

当店のInstagram投稿を一つ作ってください。目的は、下記の読者の疑問に答えることです。

  • 商品名:[商品名]
  • 読者の疑問:[今回答える質問を一つ]
  • 確認済みの事実:[質問に答える事実を二つ程度]
  • 店で普段使う説明:[接客で使う言葉を一文]
  • 案内する行動:[問い合わせなど一つ。不要なら「なし」]

本文は150〜220文字を目安にしてください。確認済みの事実を中心に書き、入力にない材料、販売実績、価格、期限、予約条件は追加しないでください。

「こだわり」「特別なひととき」などの定型表現に頼らず、読者の疑問への答えから始めてください。情報が足りなければ創作せず、本文とは別に確認事項を示してください。ハッシュタグは不要です。


「店らしく書いて」という依頼を、店の説明そのものに置き換えた形です。ただし、この指示で創作を完全に防げるわけではありません。公開前の照合までを、一つの作業にしてください。

出力がまだ抽象的なら、「もっと個性的に」と頼む前に材料を見直します。「食感を説明したいのに、食感の事実がない」と気づいたら、作り手に確認する。文章を直す前に埋めるべき空欄が見えてきます。

公開前は「ほかの店でも言える?」で点検する

下書きができたら、次の四つだけ確認します。投稿担当者と店主が別なら、材料メモも一緒に渡すと、どの説明を確認すればよいか分かります。

  • 読者の疑問を確認:最初に選んだ質問に、本文が答えているか。
  • 根拠の事実を確認:材料や作り方の説明が、確認済みの内容と一致するか。
  • 店の言い方を確認:接客でも使える言葉か。過剰な持ち上げになっていないか。
  • 案内の条件を確認:問い合わせ方法や受付条件に、勝手な追加がないか。

最後に店名を隠して読んでみてください。どのお店にも当てはまる文しか残らなければ、質問への具体的な答えが薄い可能性があります。ただし、無理に珍しい表現を足す必要はありません。

ブランドの語調がそろうこと自体は問題ありません。毎回違う口調にすると、むしろお店の印象がぶれます。そろえるのは語調。変えるのは、今回のお客様の疑問と、それに答える事実です。

次に投稿する写真を一枚選び、その商品について店頭で聞かれた質問を一つ、メモしてください。そこから下書きを作ると、「何を書こう」ではなく「何に答えよう」で始められます。


もっと具体的な手順とテンプレートが必要な方へ

お客様の質問を投稿の材料に変え、AIの下書きを確認して公開するまでの作業を整えたい方へ。 社内で回せる形にまとめた手順とテンプレートを、有料記事で紹介しています。

読後の実行チェック
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この記事の続きを、社内で回せる形にまとめました

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